立軸斜流ポンプ、立軸軸流ポンプ MODEL VPF,VPS

石油およびガス、石油化学プラント、発電所、上下水道、雨水排水用など

製品紹介

立軸斜流ポンプ(MODEL VPF)は、揚水、排水、下水、発電所、LNG、石油化学プラントなどに使用されています。
FEM・CFD解析、水槽模型試験などの設計検証および品質管理により、信頼性の高いポンプを製作しています。

材質

部品名称 標準材質
インペラ ステンレス鋼/二相ステンレス鋼/スーパー二相ステンレス鋼等
主軸 ステンレス鋼/二相ステンレス鋼/スーパー二相ステンレス鋼等
ケーシング 鋳鉄/2%ニッケル鋳鉄/ステンレス鋼/二層ステンレス鋼/スーパー二層ステンレス鋼等
ライナリング ステンレス鋼/二相ステンレス鋼/スーパー二相ステンレス鋼等

付属機器

  • モーター

  • エンジン

  • ガスタービン

  • 減速機

  • 強制給油装置

  • 翼角制御装置

  • 吐出し弁

  • 可とう管

  • ストレーナ

  • 操作盤

納入実績

  • パワープラント向け

    型式:ø3000 2床式立軸可動翼斜流ポンプ

    仕様:91000m³/h 195kPa 6200kW

  • 石油化学向け

    型式:ø450 立軸斜流ポンプ

    仕様:2100m³/h 102m 900kW

ポンプの構造

ポンプ形式

  • ポンプ形式は下記の通り分類されます。
    • 据付方式:一床式/二床式/ピットバレル式
    • 構造:ノンプルアウト式/内筒プルアウト式/回転体プルアウト式
    • ポンプスラスト:ポンプ持ち/駆動機持ち
    • インペラ:固定翼/可動翼
  • 下記を考慮し、ポンプ形式を決定します。
    • 機械コストと土木コストの比較
    • 据付位置と取水レベル
    • 保守と点検
  • ノンプルアウト式

  • プルアウト式

スラスト軸受

  • ころがり軸受ユニット

    スラスト軸受はポンプか駆動機のいずれかに配置します。
    ポンプに装着される場合は、ころがり軸受かティルティングパッド軸受を使用します。
    標準構造品ではオイルバスころがり軸受です。
    スラスト荷重が大きい場合は、テイルティングパッド軸受を使用します。

  • ラジアル軸受

    • 水中ゴム軸受

      起動時には注水が必要です。数多くの実績があり、高い信頼性があります。

    • 無注水軸受

      起動時に注水が不要な軸受です。注水システムを省略できます。

可動翼ポンプ

羽根の開度を無段階に調整することで、必要な吐出し量と全場程が得られ省エネになります。

翼角制御システムには油圧式と機械式があります。
ポンプは翼開度を最小にして起動するので、起動トルクを小さくできます。
常に最高効率点付近での運転が可能です。

H-Q曲線、システム抵抗曲線、軸動力曲線を表記のように示しています。
ポンプの運転点は、H-Q曲線とシステム抵抗曲線の交点になります。
軸動力は、H-Q曲線の各運転点に対応します。
斜線で示された部分が省エネとなります。

  • ポンプ回転体

  • 可動翼ポンプの運転特性

  • 油圧式と機械式の比較

油圧式 機械式
動力源 油圧 電動式アクチュエータ
ポンプ口径 1500mm以上 2500mm未満
作動方法 油圧サーボシリンダー・サーボピストンを介して、操作ロッドを上下させ翼角を制御します。 アクチュエータがウォーム歯車とねじ機構を介して、操作ロッドを上下させ翼角を制御します。
翼角制御
システムの
位置
駆動機上部 ポンプと駆動機の中間
特徴
  • 大出力が得られる
  • 翼角制御システムは小型でポンプ高さを低くできる。
  • 駆動機軸を中空にする必要がある。
  • 油圧装置が必要。
  • 中・小型出力向け。
  • 翼角制御システムは比較的大型でポンプ高さは高くなる。
  • 駆動機軸を中空にする必要がない。
  • 油圧装置が不要。