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技報
近年、RO膜を用いた水処理技術は、SDGs (持続可能な開発目標) の達成に向けた温室効果ガス排出量削減の有効な手段として、急速に広まっています。
しかしながら、RO膜を利用した水処理方式は、消費電力が大きいことが課題となっています。
DeROs-E™は、RO膜から排出される濃縮水の圧力エネルギーを回収して再利用することにより、水処理設備の運用コストを大幅に削減し、温室効果ガス排出削減に貢献します。
DeROs-E™は既存のROろ過設備に追設することが可能です。
純水(超純水)製造、工業/産業廃水処理、下水処理などRO膜を使用する幅広い用途に適用できます。
■DeROs-E™導入例(1)-純水(超純水)製造プロセス-
純水(超純水)製造プロセスにDeROs-E™を導入することで、濃縮水の圧力エネルギーを回収、再利用し、RO膜装置の消費電力を削減します。
■DeROs-E™導入例(2)-工業廃水プロセス-
工業廃水プロセスにDeROs-E™を導入することで、熱処理プロセスへ送る濃縮水の圧力エネルギーを回収、再利用でき、
廃水処理設備の効率化とコスト削減を図ることができます。
世界最高レベルのエネルギー回収効率を誇り、容積往復動形式を採用した海水淡水化用「DeROs®」が
極低圧までエネルギー回収できることに着目し、DeROs-E™も同形式を採用。
これにより、濃縮水圧力0.2MPaという低圧までエネルギー回収が可能です。
当社のポンプ、バルブで培った技術ノウハウをDeROs-E™にも惜しみなく投入。
内部損失を極小とし、高いエネルギー回収効率を誇ります。
また、機器内での漏れや潤滑はDeROs®同様にゼロ。高圧ポンプの運転に無駄な動力を必要としません。
各シリンダに配された切替弁によりシリンダ内の流れを緻密にコントロール。
コントロールロジックはDeROs-E™用にファインチューニングしています。
稼働部を低速で動作させることにより、機側でも動作音がほとんどしません。
DeROs-E™の"E"には、進化(Evolution)、極限(Extreme)、経済的(Economical)、環境にやさしい(Environmental Friendly)という意味が込められています。
上図は、回収率60%のRO法水処理設備にDeROs-E™を設置した例です。
濃縮水圧力 :~3.5MPa
濃縮水流量 :5~20m3/h
液質 :工業用水、廃水、低濃度塩水など
主要材質 :SUS304(SUS316はオプション)