先輩社員インタビュー
さまざまな経験がその後に生きる、設計の世界
大学時代にいろいろな流体の数値解析の研究を行っていました。その知識を活かせる仕事に就きたいと思い、当社に入社したわけですが、大学まで地元の福岡県に住んでいたため、静岡にある電業社のことは全く知りませんでした。採用担当の方が研究室まで足を運んでくださり、そこで初めて当社の存在を知り興味を持ちました。興味を抱いてからはウェブサイトなどからも情報を吸収し、100年以上も社会インフラを支えてきた、歴史ある会社であるところに非常に魅力を感じ、入社を決めました。
入社当時は往復動ポンプの設計に携わり、現在は立軸ターボポンプの設計を行っています。
立軸ポンプで最初に担当したのは、現在社会問題になっている洪水対策を目的とした排水機場の大型ポンプでした。このポンプは、バックウォーター現象などにより小さい川が氾濫しないように、支流から主流へ強制的に排水し支流の氾濫を防ぐための機器です。
この時のポンプは幅1.5メートル、全長10メートル程度であり、部品の搬入から組み立てまでが長期にわたるため、何度も現場を訪問して部品や組立方法などを確認しました。組み上がった実物を見たときは、「これが多くの人の役に立つんだ」と、達成感で気持ちが高揚したのを覚えています。
設計は、さまざまな経験をすることが大切だと考えます。ポンプの設計は自分で調べたり上司や先輩に聞いたりしながら進めていますが、現地で問題が発生した時はその場での対策が必要となります。人々の安全、生活に関わる機器が多く、早急な解決が求められるためです。その場で対応するためには多くの知識や経験が必要となり、それができるのが技術者だと考えています。またその時に現場の意見や実際の作業内容を把握することで、設計の際に普段とは異なる考え方や見方ができるようになります。色々な経験を積むと複雑な設計や現場での問題についても対応できるようになり、自己成長を感じながら、自分ならではのものづくりをすることができます。そういう意味で、さまざまな経験がその後の設計に生きるのだと思います。
お客様のニーズに合わせて、自分にしかできない製品を作ることが喜び
電業社は業界の中でもニッチな会社です。お客様によって求めていることが異なり、それに合わせた製品づくりをします。お客様の声に耳を傾けながら、品質と安全性を常に考えながら仕事に取り組んでいます。
また社風として「自由」なところがあります。意見を持って発信すれば、その意見を製品に反映することも可能です。電業社ではポンプ全体の設計を一人で担当しますので、お客様のニーズに合わせた製品を自分なりに考え設計することができます。そこが大きな魅力だと感じています。
電業社は、モノ創りをしたい人には大きなやりがいを感じてもらえる会社です。設計業務を分業する会社もありますが、電業社はひとりで全体の設計を担当しますので、お客様のニーズに合わせて自分にしかできない製品を作ることができます。出来上がりをイメージしながら作業を進めることができますので、完成したときには喜びも人一倍になります。
学生の皆さんへのメッセージとしては、やりたいと思ったことは後回しにせずに、「今」やってください。あとからできることでも「今」を大切にし実行することが大切だと思います。まずは第一歩を踏み出して、頑張ってください。